事業承継コンサルティング

本来、能力主義を掲げるのであれば、世襲での事業承継は非常に矛盾した行為になります。
能力があるのか無いのかが分からない状態で、代々守ってきた大切な会社や事業を、子供だから、親族だからと言って任せる。

それは、本当にお客様のためになるのでしょうか?
仕入先・取引先は安心出来るのでしょうか?
何より、長年働いてきた従業員にとって、それは幸せな選択肢となり得るのでしょうか?

子供や親族にしか継がせられない経営状況ならば、現社長の代で売却、ないしは清算か法的手続きに入るべきです。

一方、子供や親族以外にも継がせられる経営状況ならば、株は一族で保有した状態で社員に任せるのも一つの手ですし、シナジーが見込める会社に売却することも、顧客、仕入・取引先、社員を含めた経済圏を守るという点においては非常に有効です。

それでも、世襲で継がせたいと仰るのであれば、「教育」が必要です。
経営における基本的な知識の習得はもちろんですが、ビジネスマナーや一般常識を人よりも高いレベルで習得しておくことも必要ですし(これが身に付いていない後継経営者は多い!)、何よりも実戦で戦える、経営者としての戦闘能力を高める努力をし続ける必要があります。

支援の具体的な内容は、後継経営者の年齢や経験に合わせてオーダーメイドで作成いたしますが、一般的には下記の3つのメニューをベースに構築いたします。

◯中期経営計画策定/実行支援
→賢い後継経営者ほど、会社や業界についての批判が多くなります。気付けているだけ、まだ良いとも言えるかもしれませんが、批判からは何も生まれません。いわゆるSWOT分析のような初歩的なところから、自分が継ごうとしている会社や所属する業界が置かれている状況を認識します。その上で未来が見通せるこの先の事業展開を、幹部社員や若手社員を巻き込みながら一定の期間を設けて策定していきます。
このプロセスで、事業や会社の存在意義、ひと昔前なら「ビジョン・ミッション・バリュー」、現在では「パーパス」と呼ばれるものを作っていくケースもあります。

◯新規事業開発/採用・人事支援
→中期経営計画策定の有無は関係無く、新規事業へのトライはするべきです。もちろん、最初から成功する可能性は低いですし、後継者が新規事業に失敗すると社内での立場が悪くなるなどの副作用もあります。しかし、現在の主となる商いが未来永劫に渡って利益をもたらしてくれる保証はどこにも無く、常に次の飯の種を探し続けることは、企業にとって最も重要で欠かせない活動です。
例えば、今では水素自動車やウーブン・シティと呼ばれる実験都市を開発するトヨタ自動車は、元々織物の自動織機を開発していた会社でした。それぐらい時代に合わせて変化してきたから、今のトヨタがあるのではないでしょうか(ちなみにウーブンとは織物を意味する言葉だそうです)。
新規事業スタートに伴い、現時点では社内に居ない人材を獲得する必要も出てきます。エリア・職種・新規事業の内容に沿った採用計画の策定から、採用媒体選定・折衝、実際の面接から入社後の育成まで、後には会社側で自走出来るよう、ノウハウを伝えながらサポートします。

◯後継者メンタリング
→後継者と週に1回〜月に1回程度の頻度で面談し、今悩んでいることや困っていることを洗い出して、それを課題として解決していきます。ただ単に愚痴を聞くことにも意味はありますが、愚痴を言わなくなるような問題解決能力を身に付けることが目的です。毎回の面談毎に、設定した課題に対してどのような行動を起こして、その結果がどうであったのかというPDCAを回していくことで、より前向きに、主体的に物事に取り組めるようになります。

●料金表
・月額20万円(税抜)
→月1日稼働+適宜チャット対応

・月額30万円(税抜)
→月2日稼働+オンラインMTG+適宜チャット対応

・月額50万円(税抜)
→月4日稼働+オンラインMTG+適宜チャット・電話対応

※実質稼働時間は訪問ベースかオンラインベースか、着手当初か並走期かによっても変わります。詳細はお問い合わせフォームよりご連絡ください。